日本一周中の撮影データの保管方法・バックアップについて。実際の僕のルーティーン


日本一周中は毎日写真や動画撮影をしながら過ごしました。

そこで大事なのが日々のデータの保管・バックアップ。

半年間ほぼ毎日撮影していた僕が実際に旅中に行っていたデータの管理方法をご紹介します。

 

日本一周中のデータ

僕が持って行った撮影機器は

・ミラーレス一眼カメラ
・コンパクトカメラ
・GoProHERO11・Hero9
・insta360X3
・ドローン
・iPhone

写真は基本一眼・めんどくさい時コンデジ、簡単な記録用にiPhone

動画はバイクの時はGoProで要所要所を録画という感じ。

ずっと撮影しているという感じではなかったのですが最終的に半年で

・写真約1.6TB
・動画約11.7TB
・その他360°データ等約1TB

で合計約14.3TBでした。

旅前の予定では1日200GB、一か月で6TB、半年なので36TBと絶望的に感じていましたが、蓋を開けると想定の4割。

平均すると1日80GB程度ですが、停滞したり一時帰宅してい撮影していない日もあったので、実働した日のみで考えると1日平均100GBくらいでした。

予想よりは少なかったとはいえ合計14.3TB。
1日平均100GB増えていくデータを旅中如何に保管するかが問題でした。
一般的には大容量のHDD等を持ち運ぶかクラウドにあげる。このどっちかだと思います。
保管方法については出発前にシミュレーションしていきましたが、旅中も概ね計画通り行うことができました。
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旅中のデータ保管のルーティーンの図です。

簡潔に書くと

・1日の終わりに撮影データを自前のノートPCに取り込む
・その後各種クラウドにアップロードする
・動画ファイルは容量が大きいのでアップロード完了した物からPCから削除していく

こんな感じ。

次から詳しく実際のルーティーンを解説します

旅中のデータに関する考え方


まず僕の中でのデータの優先度を決めました。

写真>>>動画データ

僕はVlogよりもBlog派の人間なので写真の優先度が高く、動画の方は大した収益も得れていないので優先度が低い。

写真は確実にバックアップしますが動画に関しては最悪データが飛んでも良いと思っています。データサイズが写真よりかなり大きいので保管に時間がかかるし、コストが高くなりがちなのでこういう考えになりました。

そしてデータの取り扱いで肝心なのが保管とバックアップ

バックアップは2か所以上に保管して初めてバックアップになり、1か所に保管しただけではバックアップにはなりません。

これ本当に重要で旅中に手持ちのポータブルHDDにデータを移すだけではバックアップとは言えません。

家のPCでも考え方は一緒なのでかなり重要です。
大事なデータは保管じゃなくバックアップが大事なのです。
僕は人生で初めて北海道へ行った時のデータの入ったHDDを机の上から落としてしまい、データをすべてなくしてしまいました。
今回は優先度から写真はバックアップ・動画は保管という形を選びました。

実際のデータ取り扱いのルーティーン

さて、実際の僕の旅中のデータの取り扱いです。

・宿に到着後その日の撮影データを自前のPCに取り込む
宿に着いたら充電しながらデータを自分のPCに取り込みます。
動画データはサイズが大きいしMicroSDなので取り込みに時間がかかる為、真っ先に取り込みを開始。
その後写真を取り込む。

スマホのデータはiPhone→MacなのでAirdropで移動。

AirDropは他社のクラウドサービス等を使わずに直接移動できるので、カードから動画を取り込み中も並行して転送できる。地味だがこの便利さが旅中かなりありがたい。

僕のMacBookAirは容量が256GBですぐにいっぱいになるので、M.2のSSDケースに2TBのSSDを突っ込んでこっちにカードから直接移動することが多かった。

これは持論なのですがバイクや自転車の旅でデータの保管・持ち運びにHDDは絶対に使わないでほしい。

いくら大容量でコスパが良くても衝撃に弱いHDDは使うべきではないし、何よりHDDは大きすぎます。

いくら2.5インチのポータブルHDDとはいえ保護ケースとかに入れるわけだし自転車やバイクの積載にとってはこの大きさはダメすぎます。
旅の後使用しなくなりがちなポータブルHDDよりも、今後数年は使い道のあるポータブルSSD(M.2)は現状絶対的な存在です。
快活のマット席のテーブルから落ちただけでも壊れる可能性のあるHDDなんて使ってられない。
取り込み時はカードリーダーとUSBハブが一緒になっている製品を使うと、ポートの少ないノートPCでも充電しながらSDカード→SSDとPCのストレージを介さず直にSSDにデータを移動できるのでお勧め。

 

・PCから各種クラウドにアップロード


PC本体やSSDにその日のデータを回収し終わったら次はクラウドにアップロードです。

僕の場合は

・写真→amazonPhotoにアップロード + 家のPCのHDDに遠隔操作でアップロード。

・動画→GoProのクラウドにアップロード

これが基本。

写真のバックアップ

amazonのプライム会員なのでamazonPhotoには写真データを劣化なしで無制限でアップロードできます。
PDFや各社のRAWファイルも基本的に写真と認識されて無制限です。

個人的に写真のバックアップはこれ一択だと思っています。


amazonPhotoにはアプリがあり、入れておくと指定したフォルダを自動バックアップする機能もあるので、PCに取り込み終わった時点で自動でクラウドにアップロードされ始めるのでかなり便利です。

写真データくらいなら宿についてから風呂入っている間にアップロードが終わっています。

amazonPrimeは年間5,900円、月額600円ですがこのバックアップサービスだけで十分元が取れると思っています。

amazonPhotoについては以下からどうぞ

これだけでは保管になるので、もう1か所保管します。

写真データくらいなら手持ちの2TBのSSDに入れておくこともできるのですが、旅中毎日データをクラウドにアップロード出来る環境ではないため数日分はSSDに退避しておけるようにしたいので別の保管先に保管します。


僕のもう1か所の保管先が実家。

実家に使わなくなったノートPCにHDDをつなげて遠隔操作で旅先からこのPCへデータを移します。実際には8TBのHDDを繋いでいました。

遠隔操作はGoole chromeのリモートデスクトップ機能を使います。

お互いのPCにクロームを入れて同じIDでログインしておけば双方でリモート操作できます。

なので

・出先からギガファイルにzip圧縮したその日の写真をアップロード

・ダウンロードURLが発行されるのでリモート操作で家のPCを操作し保存する

これでもう1か所に保管できる為バックアップ完了です。

ちなみにギガファイルは1回300GBまでアップロードでき最大100日まで保管されているので、ファイルのダウンロードURLを控えておけば100日間はもう1か所のバックアップ先としても使用できます。

写真のバックアップについては中々の布陣だと思います
insta360の撮影データはamazonPhotoでは写真と判断されないので家のPCに移します(重要度低いので保管)

動画の保管

次に動画の保管。

amazonPhotoでは動画のアップロードが5GBまでと制限付きなので別の場所に保管しなければなりません。

毎日100GB増えていくファイルを物理ストレージで管理するのはよろしくないのでクラウドにアップロードを考えました。

そこでGoProのサブスク会員特典のクラウドに目を付けました。

GoProのクラウドは容量無制限で動画をアップロードできます。

丁度去年GoProHeor11を買った所でサブスク会員になっていたのでノーコストで動画の無制限ストレージをゲット。

しかもGoproで撮影していなくてもmp4,mov等であればスマホで撮影した動画も無制限でアップロードできます。

GoProのクラウドはアップロードは良好でしたがダウンロードが少し面倒でした。

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Goproの設定をしていれば本体から直接クラウドに自動アップロードできるのですが、この方法だと速度が出ませんしどうせアップできたか確認する作業も必要です。

PCに取り込んでブラウザからクラウドにアップロードするのが現在最速のようです。

さて、問題はアップロードする回線。

大容量ファイルをアップするには固定回線かWifiが必須。

ネットカフェでアップロードすることは容易に思いつきます。


大多数の旅人が使用するネットカフェ快活CLUB。

僕も日本一周中宿の3割は快活でした。

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快活クラブ内はWifiが飛んでいるので自分のPCからアップロードできます。


快活某店舗1

快活某店舗2
これは実際の快活店舗内でのWifi速度を測定した値です。
旅中30店舗以上のwifi速度を測定しましたが、アップロード300Mbps以上の速度が出る店舗がほとんどでした。
300Mbpsというとこは理論値では秒間約37.5MBアップできる。
1分で2.25GB、1時間で135GB・・・1晩10時間として13.5TBが・・・
という訳にはいかず理論値だし、クラウド側の処理速度等の関係でそこまで速度は出ません
僕の体験した感覚ですが寝る前に放置して朝には200GB程アップロード出来ている感じでした。
たまにエラーでアップロードが停まっていることが多いので両手放しでとはいきませんでした。
ライハやゲストハウスのような一般家庭回線でのアップロードは恐らくプロバイダの通信制限を受けて迷惑がかかるのでやらないようにしましょう。
あと公共のwifiを使うことによるセキュリティーのことは気にしていません。
旅中は平均して3日に1回快活だったので、アップできる環境がない時はSSDに取り込んで保管しておき、快活行った際に溜まっている分をアップロードするという感じ。
3日分のデータ300GBを1晩で処理しきれない感じですが、停滞している時にまとめてアップしたりしたので、なんだかんだアップロード待ちファイルがオーバーフローすることはありませんでした。
とりあえず快活なら1晩で200GBアップできると覚えておくといいと思います。

旅中の問題


バックアップ・保管に関してはこれでほぼ完ぺきな布陣でしたが、ちょっときつかったのが北海道。

北海道はキャンプ場やライハが充実しているのでネットカフェを使う機会が減ります。

そして北海道なので撮影量が増えます。

 

北海道上陸前にアップロード待ちファイルをすべて処理して一か月ちょっとの北海道に挑みましたが、脱北する頃にはアップロード待ちファイルを1TB近く抱えることになり、そこからアップ待ちを解消するのに一か月ほどかかりました💦

その解消したのも一時帰宅した際の事。

こんな感じで僕は日本一周中のデータ管理をしていました。
結果的にネカフェに泊まることが多くなりました。
それによって行けなかったライハやキャンプ場が多かったので、もう少しデータの管理については考えた方がよかったと思っています。
撮影データの解像度を下げる事なんてできないし撮影量を減らすのもある程度以下は難しいので、結局抱えれるデータ容量を増やすのが一番いいのかなと。

写真はともかく動画はサイズが大きいので動画用のMicroSDは256GBが基準。
各カメラに入れているカードとは別に予備として6枚(1TB程)持っていたが、毎日欠かさずPCに取り込んでカードからすぐ消していたのでこんな枚数は不要だった。
カードがいっぱいになって取り換えたのは1,2回程度だったし、それも撮影オフし忘れてて無駄に録画していた時。
予備として+2枚くらいでいい感じ。
代わりに持ち歩くSSDを4TBにするほうが遥かに良いと感じました。

 

 

 

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