CRF250Rallyで日本一周した感想[オフ車はいいぞー]

日本一周185日のうち170日くらいはこのCRF250Rallyを使用しました。

当初F700GSを西日本編に割り当ててバイク2台で日本一周を計画していましたが結局CRF250Rallyで日本一周をしました。

今回はCRF250Rallyで日本一周をしてみた感想を僕なりにまとめました。

 

日本一周CRF250Rallyでやってみてどうだった?


このかっけーバイク僕のなんですよ。特に縄が素敵。

日本一周の相棒CRF250Rallyの終盤の写真。
2万km以上をラリーで駆け抜けました。

率直にラリーで日本一周は最高でした。

気楽に取り回せて荷物もそこそこ乗る、突然の不整地や狭い道に気兼ねなく入っていける、燃費も悪くない、旅バイクとしてのポテンシャルを感じました。

もしもう1台のF700GSで行ったと想定して、今回僕が行ったようなルートだとF700GSとCRF250Rallyでラリーでしか行けなかった道というのはなかったと思います。

でもラリーじゃないと行こうと思えなかった場所は多かった。

オフ車としては重量級であるラリーですが、荷物を積んだ状態でも素のF700GSより軽いのはやっぱり気分的に楽でした。

僕の日本一周仕様のCRF250Rally


僕のCRF250Rallyは2019年式で現行ではなく一個前の型式のMD44になります。
標準車高でシート高は895mmになります。

日本一周にあたって色々とカスタムをしました

・フォグライト増設
・パワーボックス装着

・サイドスタンド交換
・ハンドガード装着
・リアキャリア、サイドバッグサポート装着
・スマホホルダー装着

等々…

旅にあたってカスタムした点はこんな感じです。

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積載はこんな感じで、すべて防水バッグで揃えて雨を基本的に気にしない仕様でした。

トータルの積載量は200L超え。

 


普通こんなに容量はいらないとは思いますが、僕はカメラバッグをTOPケースにそのまま放り込んでいたのでTOPケースは機材だけで埋まっていました。

その他三脚やドローンも持っていて、なんだかんだ人より荷物が多くなってしまう結果に・・・

あまり荷物を乗せれないイメージのあったオフ車ですが満足行く積載ができた。


個人的にそこまで荷物が嵩張っているとも思っていないのは、車体のイメージに合った積載道具で統一していたのもあると思います

CRF250Rallyで日本一周をしたメリット・デメリット


実際にCRF250Rallyで日本一周してみて感じたメリットデメリットを挙げます。

よかった点

・バイクが軽いので取り回しが楽
CRF250Rallyは重量155kgとオフ車にしては重いほうですが、よく日本一周に使われる同クラスのバイクよりは軽い。
旅中常に快適な駐車スペースがあるわけじゃないし、観光地でも不整地の駐車場も多い。
ライハ等では駐車スペースが狭いところもあるし、取り回しが楽なのはかなりのメリット。

・道を選ばない
重量級ですがオフ車には分類されるので不整地にはもちろん強い。
オフ車特有のハンドル切れ角が大きく最小回転半径が2.3m車体の軽さも相まって、ちょっと狭い道を見つけて行こうか悩む時も「とりあえず行ってから考えよう」という思考になれる。
ちなみに日本一周人気車のレブルは2.8m、Vスト250は2.7m、ninja250は2.5m、この差は細い道でのUターン時にかなり響いてきます)

未舗装露だってオンロードバイクで行けるが、オフ車は気兼ねなくいける。というか未舗装路が嬉しくなるので精神的にかなり楽です。


・意外に積載能力がある
200L以上の積載をしても、座るポジションをちょっとはずらせるくらい余裕のあるシートでした。
オフ車はフラットシートなので積載面が得やすく50Lのシートバッグを乗せていたがほぼサイドバッグに干渉することなく乗せることができた。
個人的に以前乗ってたCBR250Rよりも積載性はかなり上と感じる。

・視界が広い
僕の場合かなりの荷物を積んでいたのでかなり車体が沈んでいたが、それでもシート高895mmからくる乗車位置の高さと乗車体勢のおかげで視界が広かった。
旅中の景色をいっぱい楽しめることができるし、安全面を考えてもかなりのメリット。

オフ車以外のバイクでも立ち乗りはするけど、圧倒的にオフ車のスタンディングはやりやすい。スッっと自然に立てる。
オンロード車でのスタンディングとはわけが違う。
オフ車でスタンディングした時の視界の開放感は最高に爽快です。

・燃費が良い
250ccの単気筒なので無論燃費は良い。
この積載でも平均33km/Lくらいででした。
おかげで1日のガソリン代を1,000円で計算してもお釣りが来るくらいでした。

・維持費が安価
250ccなので維持費はそこまでかかりません。
出発前にほぼ全て交換していき、日本一周では22,000kmくらい走って途中交換したのはオイル交換6回、タイヤ交換2回(前1本、後ろ2本)くらいでした。
タイヤも前後で工賃込み33,000円くらいだったと思います。

・コケても平気

オフ車なので多少コケたくらいじゃへっちゃら。
レバーが折れることは少ないし、一体型ハンドガードをつければまず折れない。

コケても軽いので1人で容易に対処できるし、傷が入っても「オフ車だしええか・・・」ってなる。
カウルもオフ車だから安いです。

・かっこいい
お気に入りのバイクで旅するのが一番かっこいいですが、オフ車で旅するっていうのが最高に良い。
旅感がオンロードバイクより強いのも良い。

悪かった点

・タンク容量が少ない
僕のMD44型はタンク容量が10L.。
平均燃費が33km/Lとしても330km走れる計算。

ちゃんとガソリン管理していれば、北海道でもガソリンスタンド難民になることはない容量だけど実際はそうもいかず・・・
250kmくらいで給油かなと思い始めた際にガソリンメーターを見る感じだと330kmも走れる気がしなかった。
1日150km走行ぐらいを目安にしていたので2日間無給油とかできず給油回数が増えるのがちょっと面倒だった。

現行のMD47ならタンク容量は12Lになっていて、この2Lの差はかなり違ってくると思う。

・純正ヘルメットホルダーが使えない
純正のメットホルダーはシートカウルのあたりについていてサイドバッグサポートをつけると干渉して使えない。
社外品はあるけどハンドルバー付近につけるものばかりで、僕はここにつけるのが嫌だったので追加せず、メットホルダーからワイヤーを伸ばして使っていたが、めんどくさくなってサイドバッグにカラビナで引っ掛けていた。防犯性皆無。

・サイドスタンドの調整がめんどくさい
ラリーのサイドスタンドは若干長い傾向にあり、オフ車ということもあり荷物を乗せすぎると車体が直立気味になります。
サイドスタンドを短いものに交換して対応しましたが、空荷状態と積載状態でスタンドの長さを調整しないといけないレベルで若干めんどくさいです。

・排熱が熱い
これが意外だった、僕の持ってるF700GSよりも排熱を感じた。
夏以外は革パンを履いていたので気にならなかったけど、デニムに変えてからは結構熱を感じる。

正直250ccでこんなに熱さを感じるとは思わなかった。ひょっとしたら装着したパワーボックスのせいかもしれない?

・ヘッドライトが暗い
ラリーのヘッドライトLEDだが暗い。
日が落ちてからの峠道はメットのシールドを開けていても辛い。


フォグON

フォグOFF
出発前にフォグをつけて対策したのが大正解だった。
昼間も存在を知らせるために常にフォグをつけていました。おかげで無事故でした。
オフ車はシートが・・・という意見も多いけど、ラリーのシートは悪くない。
というか日本一周なら1日3〜400km移動することなんてほぼないし、1日平均200km程度の僕にとっては何も問題はなかった。

オフロードバイクで旅をするというロマン


旅中の1コマ。

Vスト・レブル・ニンジャ、旅中に見ることが多い車種。どれも日本一周に向いているバイク。

そして意外にCRF系での日本一周勢も僕が知る限り2023年で僕を入れて5人いました。


戻ってきたら駐車場がCRFで埋まってたこともあった。

僕が思ってた以上にオフ車の旅人は多い。

旅スタイルにもよるけど、その中でもCRF250Rallyは旅に最適だと思う。

タンク容量の少なさやオフ車特有の積載でリアが沈む等ありますが

・カウル・スクリーン付きで疲労軽減

・高い視線で景色が見れる

・フラットシートなので意外に乗る荷物

・満足できる燃費

なにより未舗装路・狭い道に気兼ねなく入っていけるのが最大のメリット。

気軽さではカブ系には負けるが、バイパスが通れない等のトータルのバランスで考えると結構CRF250Rallyはお勧めできる。

95%が整備された道で、残りの5%の未舗装露だとしても5%を気兼ねなく走れる。
それだけでラリーで旅をして正解だった。


個人的に一番の問題はオフ車特有のサスの柔らかさ。
オンロードバイクならあまり気にしない項目だけどオフ車は荷重で沈む。

僕のラリーは標準車高なのだが、積載するとローダウン車よりローダウンして両足がべったりだった。

これが元からローダウン車だったと思うと、すぐ底付きする気がするのでここまでのおすすめはできない。


いろいろ書きましたが、やっぱりオフ車で旅をするのは至高でありオフ車にはロマンがある。

日本一周を経験した方なら特にオフ車の良さがわかると僕は思っています。

日本1周をもう1度するにしても僕はオフ車にします。
「オフ車はいいぞー」このネタ的な文言、真理です。
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